葬儀の連絡が故人の長男から来た。12月8日に姉の陶芸家であった主人が急性の心不全で急死したとのこと。心臓マッサージも効果が無かったそうである。長男の無念の言葉が悲しい。私は12月10日に多治見駅を経由して土岐市の下石町の姉の自宅に徒歩で向かった。到着すると、既に故人の長女の家族が来ていた。ここで、家族葬の入棺の儀に立ち会った。故人が寝台上に安置された葬儀社の一室で、仏教の臨済宗に従って、長男と長女とその家族と私で、僧侶の読経こそないが厳かに行われた。故人の、あの世への49日の旅立ち準備である。故人への末期の水の施し、手甲と脚絆の装着,三途の川の渡し賃の六文銭、杖、閻魔大王との会見時の頭にと三角表示等がされた。この後に寝台から棺に静かに入れられた。故人の作成した焼き物の釉薬も共に入れられた。故人は92歳であるが穏やかな面で、しかも筋骨隆々で生前の働きが忍ばれる。合掌。
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